…さて。本日の日記もまた“昨日お腹がいっぱいになる程お話した”≪西遊記≫の話題でございます。
昨日、エピソードリストを作成する為にその内の何話かをDVDで再生する必要がありました。が――その際、口に含んでいたお茶を思わず噴き出しかけてしまうような出来事が。
“悟空の第?回目破門騒動”は≪
第十五話 鳥葬! 悪魔の生贄≫(01月08日の日記参照)でのことだったのですが、そのまま≪
第十六話 独角大王・結婚行進曲≫を眺めていたところ、物語が始まった数分後に何と三蔵がこんな科白を悟空に向け放ったのです。
「何ということをするのです! もう付いてくるな、お前の顔など二度と見たくない」
――…ちょっとは反省しようぜ~、三蔵様~……(←しかも今回もまたアンタが間違ってるし。悟空は破門に値する程悪いことはしていない)。
このシーンを観た瞬間、「ああ、やっぱり(前回の)あの涙は反省したからじゃなかったんだ、
負けを認めるのが口惜しかったからなんだ」と改めてそう思いました。
いやもう全くどうしようもないお坊さんですねぇ。案外三蔵様が狭量なせいで天竺まで辿り着けないのかも知れません(笑)。
……冗談(?)はさて置き。
この「破門だ!」と叫ぶ三蔵様を見ているとふっと思い出される人物がいます。
そう――石岡和己さんです。
これって石岡君が御手洗さんに対して言う「絶交だ!」に非常によく似ているんですねー。御手洗さんが石岡君の弟子だったら間違いなく何度か破門されていたことでしょう(笑)。
このシリーズの三蔵と悟空は実によく喧嘩をします。
口論の内容というのは大抵が三蔵の一方的な説教や破門宣言なのですが、立場からか感情からか悟空が折れてくれていなければあれだけの長い旅を最後まで共に続けることは出来なかったはず。
そもそもこの常識的且つ理想主義者の三蔵様は基本的に悟空の破天荒さを気に入ってはおらず、彼の行動そのものを端
(はな)から理解する気がありません。悟空が何度も目の前で敵達の裏切りを三蔵に見せ付けそれを退治してくれているのにそこからは何も学ぼうとせず、いつまでも全てを信じようとし騙され利用され続けるのです。この師匠、実は弟子である八戒や悟浄や玉竜にさえ裏切られたことが何度かあるぐらいのお人好しなのです(ちなみに悟空は一度も裏切ったことはありませんが)。
他の者には説教をするのにさえ気を遣い温情を見せる三蔵が何故悟空にだけ厳しく辛く当たるのか? それは恐らく悟空だけは絶対に自分の元へ帰ってくる、絶対に自分を裏切らないという自信(若しくは甘え)が心のどこかにあるからなのでしょう。
しかし三蔵が悟空に冷たく接するのにはもう一つ正当な理由があります。
それは“制作者の意図”です。
だってそうでしょう? 悟空は(かなりと言っていい程)三蔵に好意を持っているわけですから、三蔵がそれに応えてしまえば彼等の四人旅(五人旅?)はちょっぴりアヤシイものになってしまいます。
石岡君だってそうです。
御手洗さんが想っているのと同じ強さで、深さで石岡君も彼のことを想ってしまったならその同居生活の意味は全く違うものに変わってしまうことでしょう。
三蔵様だって石岡君だって、何も彼等のことが憎くて辛く当たっているわけじゃない。
悪いのは全部悟空と御手洗の方なんだよ……。←えっ、そんなオチなの!?(笑)
……いやいや嘘嘘、三蔵と石岡君は天然なんだけどね。多分。
・追記 ・・・・・・・・・・
関係ないけど≪聖闘士星矢≫のキャラクターを≪西遊記≫に当て嵌めるとしたら私はこうして欲しいと常々思っている。
・斉天大聖孫悟空 as ペガサス星矢
まぁこれは一般論でしょう。熱血タイプだし主人公だし
・玄奘三蔵(江流) as アンドロメダ瞬
理想主義者で争いを好まない。美僧という意味ではイメージ通り
・天蓬元帥猪悟能八戒 as キグナス氷河
煩悩だらけだから。何か、
我慢とか知らなさそう
・捲簾大將沙悟浄 as ドラゴン紫龍
緑色だから(そんな理由:笑)。あと、薀蓄垂れだから
・玉竜 as フェニックス一輝
これは単なる余り者(酷!!)。いや、乗っけるのが瞬なんだからそこそこ嬉しいと思うよ?
…あ、あと沙織さんは釈迦如来ね。悟空を掌で転がしてた人だから(一番偉いしね?)。
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