2006年06月25日に回答した、駿河翔流様よりのバトン。
『御手洗×石岡』じゃなくて『御手洗と石岡』なのは私の暴走を抑える為だったんでしょうね。流石だ(笑)。
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◆◇指定型★バトンのルール
・廻してくれた人から貰った『指定』を『』に入れて答える事。
・また、廻す時、その人に指定する事。
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◆最近思う『御手洗と石岡』
いや、最近って言うか、以前から思っていたことなんですが。
このお二人の関係っていうのは、本当に不思議ですよね。
読めば読む程に真実が分からなくなっていくと言うか……こんなに何十年とかかっても(誰にも)読み解けない方達というのは、ちょっと珍しいんじゃないでしょうか?
家族なのかな、親友なのかな、同志なのかな、それとも……ただの知人、いや、通り縋りの事件関係者なのかな。腐れ縁なのかな?
謎は深まるばかりです。
今判然としているのは“石岡君から見た御手洗の風貌はあまり好みではないらしい”のに“御手洗は密かに石岡君を好みのタイプだと思っていることを筆者にバラされた”という、不幸な事実だけ。←着眼点そこかよ(笑)。
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◆この『御手洗と石岡』には感動!!!!
・石岡
「君なんかドライアイスだ! 女とみれば馬鹿にして、からかうことしか考えない。徹底して冷たいんだ。だから君には、人の心とか愛情なんて、永久に解りはしない!」
冗談でも何でもない、思い切りシリアスなシーンでこの科白。
石岡君…………貴方が御手洗にそれを言っちゃ駄目よ(涙)。
でも冷静に対処した御手洗は偉いね。忘れられない名場面。
・ハインリッヒ
「キヨシははっきり言った。青年はとても清潔な顔をしていたと。たいてい白いワイシャツを着て、薄い胸が頼りなさそうに目の前で動いた。そして何かをするたびに哀願するような目が自分を見、そのたびにたまらない気分になった。その気分は穏やかなものなどでは到底なくて、ほとんどノックアウトを食らい続けるような痛みだった。あんなひどい気分は生まれてはじめてだった。(中略)ハインリッヒ、これが君の言う例にあたるんだろうか、とキヨシは私に言った」
“他人の痛みを自分の痛みに感じて、呼吸さえ苦しくなり、その悲しみと苦痛とで相手と自分との位置を確認し合うような、そういう種類の出来事”を経験したことがあるかとハインリッヒに問われて“一度だけある”と上記の告白をした御手洗。コピーして壁に貼ってた愛好家がいるとかいないとか(苦笑)。
“真の愛情とは哀しみから生まれる”というのは、島田先生の作品のメインテーマですものね(言い替えると御手洗は“哀しみと苦痛”を共有した彼に“真の愛情”を抱いているということになりますが、まぁ深くは突っ込まないでおいてやって下さい。←突っ込みたいところなんですが……)。
・レオナ
「いいのよ、気にしないで、こんなことはしょっちゅう。何か楽しいことを話しましょう。ああそう、キヨシはそんなことを言ったのね。ははは、あの人らしいわね、変な人。いえ、あの人らしくないわ! 何よっ!」
「ハインリッヒ、女に嫉妬したことある?」
「女に女を盗られたこと、ある?」
上記ハインリッヒの科白を受けて、御手洗を愛しているレオナが号泣と共に返した反応がこれ。
“女に女を盗られたことある?”って……分かりにくいんだか分かり易いんだか(苦笑)。
これは“男に男を盗られたから私は今泣いているのよ”という意味に捉えて宜しいんでしょうか? レオナさん。……御愁傷様。
……いや、お題が『御手洗×石岡』じゃないのは分かってるんですけど。苦情は原作の方に言って下さい(笑)。
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◆直感的『御手洗と石岡』
昔はただただ純粋にミステリーとして作品を楽しみ、ちょっとおかしな探偵と探偵助手として彼等を愛し――そう、例えるならば≪今日から俺は!!≫の三橋と伊藤のように。そんな唯一無二の友人関係なのかな、そういうのって恰好いいよなと結構憧れたりもしていたんですよ、本当は(実は下心なしの男同士の友情もかなり本気で好き)。
なのに……
よくよく考えたらこの二人、信頼関係もなければ性格も気も合わない。棲む世界も考え方もまるで違う。じゃあ……
じゃあ貴方達は、一体“何の絆”で繋がってるの……?
どうやら深い友情の為せる業ではなさそうな御様子。
“私の第一印象って間違っていたんだなぁ”と反省する今日この頃(結構仲良くない気がしてきました……:泣)。
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◆こんな『御手洗と石岡』は嫌だ!
・御手洗
「ああ、石岡君? 久し振りだね、元気かい? ――…え? ああ、うん、……住所? あぁ、そういえば変わったよ。研究所の近くにね、とても素晴らしい湖があるんだ。だから最近その辺りに引っ越したんだよ、ハインリッヒと一緒に。
はは、彼はなかなか面白い男でね、多少間の抜けたところもあるがまぁ気も合う方だし、……うん、巧くやってるよ。
――…ああそうだ、馬車道のマンションだけどね、そこはもう更新しなくていいよ。って言うか石岡君――まだ日本で本出してるの? 暇なんだねぇ君も」
・石岡
「君に言うと反対されるかと思ったしさー、まぁこんな歳になって今更、っていうのもあったし……なかなか言い出せなかったんだけど。
…え? うん、そうだね、確かに歳は離れてるね。うん、二十七歳差。でもね……僕も彼女もいい加減な気持ちじゃないし、何よりも彼女となら――乗り越えられる気がするんだよ。あの頃のこともさ。だから、そういう流れになったらね。考えてみてもいいかと思うんだ。
多分……僕は里美ちゃんと、一緒になるよ。祝福してくれるかい?」
――――――――――――燃やしていいですかー……?
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◆この世に『御手洗と石岡』がなかったら…
男性と男性の親密な関係は“ホモか”“ホモじゃないか”の二種類に綺麗に分けられるのだと信じていたかも知れません(笑)。
このお二人を知ったことで言葉で簡単に言い表すことの出来ない感情や関係があることを実感しました。
あと人間は自分の望み通りに生きられないこともあるのだと。
……色々、考えさせられます。
(でも案外単なるホモだったりしてネ☆←暴言)
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◆次に回す5人(『指定』付きで)
今回は以下の方達にお渡しします。
・チョビ様:『ギイ×タクミ』…さぁ、思う存分語ってくれ!
・真羽様:『御手洗と石岡』…日記のネタにどうぞ。…え? いらない?(笑)
……とまぁ、(最後の項目以外)当時はこのように答えていたんですが。御手洗が石岡君を愛しているっぽい方向に(原作が)向かい始めたので今更な回答もちらほら。
……まぁいいや。ふふん。
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