「石岡君、君も大変だね、いちいちそんなお芝居」
「石岡君、床から立てよ。ぼくが乱暴でもしたみたいだ」≪最後の一球≫より
う~ん、二年前に初めて見た時から気になって仕方がないんだよなぁ、この科白も。
御手洗お前突然何言い出すんだ、と前後をもう一回読み返してしまった。
だって変だもの。これって厭味ですよ?
「石岡君、君も大変だね、いちいちそんなお芝居」というのはつまり、
「床に蹲る程胃は痛くないでしょ?」→「胃が痛む程英語が苦手なわけじゃないでしょ?」→「英語が苦手だから僕と一緒に外国へ行かないわけじゃないでしょ?」という意味ですよ?
「じゃあ僕の誘いを拒む本当の理由は一体何?」と訊きたかったわけですよ? この時の彼は。
蹲る彼に目線を合わせる為にわざわざ腰を下ろした辺りも更に怖いし。
そして客人の訪れた気配を察して続けた科白が
「石岡君、床から立てよ。ぼくが乱暴でもしたみたいだ」ときた。
「あれっ、石岡さんが床に倒れてる。まさか……御手洗さんに何かされたのか!?」なんて――
誰も思わないよ、そんなこと(アンタ一応紳士キャラなんだろ?:苦笑)。
蹲っている彼に依頼人が来たから扉を開けろと、紅茶を淹れろとまで平然と言ってのけたのは要するに石岡君の胃痛は本物ではないと信じ込んでいるわけでしょ、御手洗は。
……いやー、怖いってー、怖いってー!
御手洗何拗ねて怒ってんのー? って言うか頭ン中で何考えてたのー!?
石岡君に“僕と一緒にいることが君の為にはならない”とか言っときながら土壇場になって“何で僕に付いてこないんだよ!”って態度を取るのは一体どうしたわけなのよー?
って言うか、どうしてそこまでして一緒に暮らしたがるのー??
≪水晶のピラミッド≫≪眩暈≫≪最後の一球≫の二人の口論を聞いていると何だかとてつもなく根深い御手洗の激情を感じるわぁー。
この執着、最早友情の域は超していると思われる。←…ああ、
愛してるんでしたっけね、
まだ(笑)。
ああ、もうどっちを咎めていいんだか分からないよ(答え:多分どっちも悪くない:笑)。
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