「キヨシははっきり言った。青年はとても清潔な顔をしていたと。たいてい白いワイシャツを着て、薄い胸が頼りなさそうに目の前で動いた。そして何かをするたび哀願するような目が自分を見、その度にたまらない気分になった」
≪さらば遠い輝き≫より
目にする度に気になるんだけどこれって妙な文章だよなぁ……まず友人に対する描写としては物凄く不自然だと思うんだけど。
って言うか、
薄い胸って何? 何でそれが
目の前で動くの?
文字通りに受け取ればかなり密着していたことになる。一体どうすればそのような状況になるのか……。
或いは、具合の悪い彼を抱えていたとか介抱していたというならこの状況は有り得るが、それならそれで
お前そんな時にどこ見てんだよと私なんかは突っ込んでやりたくなる。
では“頼りなげな風情だった”と言いたいのか? …いや、それでも薄い胸に着目していること自体が既におかしい。
更に哀願するような目に見つめられる度に堪らない気分になったときた。
ヘイ、キヨシ。
お前はやはり本物かい?
気になって夜も眠れないよ。
・追記 ・・・・・・・・・・まさかキヨシは
・彼の白いワイシャツの釦を外して
・上からその薄い胸が動く様を見下ろして
・下から哀願するような目に見つめられて
堪らない気分になったとか言ってるわけじゃないだろうな(そりゃ確かに堪らないだろうが)。
でもその彼が
・御手洗との暮らしで
男としてすっかり駄目になった・御手洗もそのことを言い
かなり気にしていた・私は
彼に捨てられたと言っている辺り、寧ろこの方が話に筋は通るのだが……。←いけません。
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