忍者ブログ

戯言日記

背景のイメージにそぐわない下品な日記になることが予測されましたので思い切ってタイトルから宣言しておくことにしました。時には不快な文章があるかも知れませんが広い心で赦してね(笑)。/≪mixi≫等の要領で気軽にコメント下さいませ。宜しくお願い致します。 /昔の日記にコメントを入れても管理人には通知されるので御安心下さい。/コメントしたい日記のタイトルをクリックするとボックスが現れますので名前・題名・手紙(本文)・合言葉(パスワード)の四項目を埋めて送信ボタンを押して下さいね(パスワードは英数で。再編集時に必要になります)。 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ネタバレ注意。
…とは言ってもトリックには全く何の影響もございません、≪メフィスト 2007年05月号≫掲載、≪クロアチア人の手≫の斜め読み感想文です。

かなり入手に時間がかかってしまったのでもう興味深いシーンに関しては他のサイトの管理人様達がブログ等に書かれていますが、私からも二~三気になるシーンを挙げさせていただきましょうか。

さて。
今回の舞台は2006年02月の日本。石岡君がいつものように謎解きを依頼しようと御手洗さんに電話をした時の会話がこれでした。

「石岡君、ぼくは今仕事がうまくいっていない。すべてをうまく転がすには時間がかかるし人手もいる。今そんなささいな謎々に関わっている時間はないんだよ」
 電話の向こうの御手洗の声は、いつにも増して冷たく、相当いらついているふうだった。
「だが御手洗、君の頭脳が要るんだ。東京の警視庁は君の頭を必要としている」
「その頭を貸せないんだ。ぼくの頭は、今こっちの問題でぎっしりいっぱいなんだよ。こっちの連中こそぼくのそれを必要としている。もっとも連中自身、どのくらいそれを解っているかは疑問だが」
「頭が貸せないって?」
「ああ、手足なら貸せる。だが日本は海の彼方だ。君がやってくれないか」
≪クロアチア人の手≫より

石岡君曰くこの時懸命になって掴まえた御手洗さんはいつになく機嫌が悪かったそうです。
しかしそれでも彼はこの後凡そ六頁分もの時間を石岡君との会話に使ってくれた。問題は、次のシーンです。

「さあもういいだろう? ぼくは忙しい。後は君が自分でやるんだ」
「あの、もうちょっと……」
「駄目だ」
「図を送るから……」
「送るのは君の自由だ」
「送っても、見てくれないってのか」
「それはぼくの自由だ。でももうできたろう? 残りはわずかだ、頑張ってくれたまえ。ではさようなら」
 電話は切れた。
≪クロアチア人の手≫より

けれどこの後、石岡君が御手洗さんに再度電話をした時に彼はまた忙しいと言いつつも“謎は解けた”のだと言い切りました。
ということはつまり――
見てくれたはずなんですよ、彼は。石岡君が強引に送った図面を。
本当に忙しかったはずなのに。
それはやっぱり“謎が解きたかったから”だとか“暇だったから”ということでは決してなく、ただ石岡君のことが心配だったからだと思うんですね。

なのに今回の最後にあった石岡君のモノローグがこれです。

 いったい私が何をしたというのか。それは夜うち朝がけで、忙しい彼を追い廻し、迷惑をかけた。それは認めるが、しかしその報復がこれだというのか。三十年来の友に、この仕打ちか。

・・・・・・

 これで御手洗とはもう終わりかもしれないなと、ぼんやり考えた。
 もう電話はすまいと思う。今回の御手洗は、ひどく冷たかった。うるさそうで、その様子は決して冗談ではなかった。私は、自分が友に邪険にされていると感じた。私程度の人間は、高度に知的な活動の邪魔だから、もう二度と電話はしてくるなという意味で、彼はこんな手ひどい仕打ちを私にした。
≪クロアチア人の手≫より

――ここで“本当だよな、もうこれで終わりなんじゃないのこのコンビ”と思うのが一般読者、“そんなわけないだろう、お前は彼氏に構って貰えないと拗ねてすぐ泣く彼女かい”と嘲笑するのが御石愛好家。
……ってことはもうこれで終わりだと思い込んでいる石岡君は一般読者寄りで、そんなわけないだろうと思っているであろう御手洗さんは御石愛好家寄りだということか(笑)。まぁそんなことはどうでもいいが。

って言うか石岡君……(勿論向こうの時間で)平日の朝08:00に電話をしたらそりゃ「ああ石岡君駄目だ。ぼくはもう出かけなきゃ!」って言うよ。だって大学に行って講義しなきゃなんないんだから。
石岡君自身が死に目に遭っているのに見捨てていったというなら話は違う。でもこれはそういうケースじゃないでしょ?
大体御手洗さんはこの二度目の電話の時も朝08:00という時間にも関わらず凡そ四頁分もお話してくれたんですよ? 電話切る時も「ではまただ!」って言って切ったんですよ? それをアンタは“御手洗とはもう終わりかもしれない”などと……それを言うなら事件の解決依頼の時にばかり電話をかけてくる石岡君のことこそ御手洗さんは冷たいなと感じているかも知れないじゃない。
いやいや、“そんなに邪険にされたくなきゃ始めから僕に付いてくりゃ良かったじゃないか!”というのが潔の本音か。
朝08:00頃にキヨシのアパートにいた男の存在はさて置き(どうせ仕事関係者だろうし)。って言うか今はその程度のこと心底どうでもいいし(笑)。

ここで私が注目すべきだと考える最大ポイントは、これが2006年02月の事件であるということです。この時の御手洗さんが石岡君に対して“高度に知的な活動の邪魔だから、もう二度と電話はしてくるな”などと思っていないことは 2006年秋頃の潔の近況報告 を見れば分かります。
未だに“愛情がある”とか“全て石岡君次第”だなんて思っている御手洗さんが二人の仲が終わりになることを望んでいるわけないじゃないですか(……まぁ和己はある意味では非常に研究の邪魔だろうが:苦笑)。
何かあれですね、これはもう石岡君の性格の問題であるとしか言いようがないと思う。
この人きっと毎日のように“大切だ特別だ愛してる好きだよ”って言われ続けなきゃ相手を(自分を)信じられないタイプなんだよ。

……でもそこまで思い切ったことを言おうと思ったら潔にも物凄い覚悟がいるからなぁー。しかも五十八歳にもなって今更失敗も出来ないし(石岡君の怖いところはこれだけ御手洗御手洗言っててもいざとなると相手の真剣な告白をもあっさり笑い飛ばしてしまいそうなところだ)。
当事者にとっては難しい問題だよねー。(石岡君じゃないけど)それこそ三十年間も引き摺ってきてる想いなんだからさ。

しかしここまで二人の関係を壊滅的な方向へ向かわせてしまったら――そして読者の望む形を目指そうと考えてくれているのなら――後はもう上がるしかないようにも思うんですが。吉敷さんのところも最後の最後までぐっちゃぐちゃに揉めてたわけだし。
ある意味どう収拾を付けるのかが見物かも。あくまで巧くいけばの話だけどね(苦笑)。

拍手[0回]

PR

昨晩から明け方にかけて再読しました。
やはり彼女には是非とも尾登君をお勧めしたい。
いいじゃん、頭良さそうだしハンサムだし性格も悪くないし同業者だし。
何より里美ちゃんに気があるわけだしネ。
おじさんはおじさんにあげるといいよ。
それで(読者を含む)皆が幸せになれるんだから。
ね? そうしよ?
……ごめんねレオナさん(苦笑)。

――冗談はさて置き(いやいや本気だろ)。

昔描いた同人原稿をUPするかしないか悩んでいます。
スキャンまでは出来るんだけどその後が大変~(って言うか素人だから訳分かんない~:泣)。
載せたところでへっぽこはへっぽこだし。悩むな~。

拍手[0回]


人の記憶とは何と曖昧なものなのか。
04月12日の日記で“私が所持している”と言っていた同人名刺、引っ張り出してみると何とこちらも横書き仕様でしたね。
でもこれは初見した瞬間、“うわ、凄い本物っぽい!”って感動したの。
――皆さんいかがです? これ、結構イメージに近いと思いませんか?


ちなみにこの名刺を創られたのは≪石岡探偵事務所≫というサークル様で、この付録が付いていた御本のタイトルは≪御手洗潔の料理≫です。
興味のある方は捜してみても良いのでは??
持っているだけでほんのり幸せな気分になれますよ(笑)。

・おまけ ・・・・・・・・・・

これは横浜へ遊びに行った姉がお土産にと(わざわざ途中下車して)購入してきてくれた馬車道の切符です。
本当は関内の方がもっと価値があるような気もするんだけど……(“二人の思い出”という点ではね。だって御手洗さんが日本にいた時には馬車道駅なんてなかったはずだから)。
でも切符って感熱紙だから消えちゃうんですよねー。写真撮っといて良かったー。

  

拍手[0回]


こんなところで何ですが。

実は私も例の名刺企画、応募しなかったんですよ
期限も記憶していたのに。当日もサイトを確認しに行ったのに。
絶対当選しないと分かっている懸賞にでもすぐ応募するタイプなのに。

理由は大したものではないんですが、いくつかありました。

1:(ナカムラ券様が仰っていたように)横書きなのがイメージと合わなかったから。
2:“十二名なんて数に引っ掛かるわけないじゃないか、大体何なんだこの中途半端な数字は”と戦意喪失してしまったから。
3:もっとそれらしい同人名刺を既に所持しているから。
4:島田先生のサインは三つ程既に所持しているから。
5:応募時に“連絡先と作品に対するエピソードを語れ”と言われ、何をどう語れば良いのか物凄く悩んでしまったから。

……ええ、まぁこの“5”なんでしょうね、私がギリギリまで悩んだ挙句結局諦めた最大の理由は。
だって何書いても変に影響しそうで怖かったんだもん(泣)。

まぁ諦めは付くんですが、ただね……“二人セットだった”ってところがやっぱり一番の未練かな……
――って言うか何で二人セットにするかな! いやまぁそりゃそれが皆の望みだって知ってるからなんだろうけども! それじゃあどうして今こんな状態なのさ! 教えてよ荘司!!

sachi様、私もある同人誌の付録としていただいた“私立探偵・御手洗潔”の名刺、持ってますよ(住所が記載されている縦書きタイプのものです)。
もしかしたら同じものかも知れませんねー? 良いものを創って下さったと感動し、やはり大切にしています(笑)。

拍手[0回]


文学として面白いものもあるとは思うし全く否定もしないんだけど、渡辺淳一氏の書く≪愛の流刑地≫や≪失楽園≫のような作品に“これが究極の愛だ!”と繰り返されると“そうか?”と首を傾げたくなる時がある。
短期間に激しく愛し合って“その愛が消えるのが怖いから死にたい”というのは“究極の愛”というのとは少し違う気がするんですね、私は。

だって“その愛が消えるのが怖いから死にたい”なんて言うってことは、要するに“近いうちに心変わりするかも知れない”程度にその愛情は危ういものだということでしょう?
それが“究極の愛”かな?

――――御手洗が鼻で笑いそうだぞ、おい(笑)。

いや、色んな意味で。“人の恋愛感情を莫迦にしている”という意味でじゃなくてね?



ねぇ 君
今日も遠く離れた 空の下で
それなりに幸せに 暮らしているかい?

拍手[0回]


≪御手洗潔シリーズ≫を読み、御手洗と石岡君の仲を一旦怪しみ始めてしまうと“火アリで一体どうやって盛り上がれるんだろう……”と不思議で不思議で堪らなくなる。
だって火村とアリスは普通に仲良しなだけじゃん??

そこいくと御石の愛憎劇は凄い
本気で愛を語っているところが凄い

……あぁ、何故皆“これ”に気付かず素通りすることが出来るのか……しかし実は現在の御石サイト管理人達でさえ過去には平然と読み過ごしてしまっていたというこの事実。

恐るべし、島田マジック。御手洗と石岡君の直筆サイン入りの≪占星術殺人事件≫が欲しい今日この頃(末期)。

拍手[0回]


常々思っていることなんだけど。石岡君って不思議。

謎解きに行き詰まり、居もしない御手洗の声が耳元で聞こえたと一人で騒ぎ始めた時も心底危ないと思ったが。
そんなことより彼の天然ぶりと言うか、鈍感さだけは本当に困ったものだとつくづく思う。

『最も大事なこと、これから君が学ぶべき最も大事なことはね、まず愛すること、そしてそのお返しとして、愛されることなんだ。それが君にとって一番大事なことなんだよ。まず愛すること、そのお返しに愛されることさ……』

この曲が流れた時「これは君の歌だね」と御手洗に耳元で言われたのだという石岡君。
しかし何故か彼はその数年後に御手洗が言いたかったことの意味を以下のように解釈してしまう。

『まず愛せない者に、愛される資格はない』――。

――そうか? と読者の皆はこの彼の考え方に首を傾げたに違いない。
恋人を失ってボロボロに傷付いている友人に対し御手洗がそんなことを言うだろうか? 彼は案外(?)弱者には甘い顔を見せる男である。
こんな辛辣な言葉をこの時期の彼に与えるということはどうしても考え辛い。

いやいや、そんなことよりこの曲を通して伝えたかった御手洗の想いはこちらであると考える方が自然ではないだろうか?

『僕を見て。そして僕を愛してよ石岡君。そしたら僕は世界中の誰よりも深く強く、君を愛してあげるから……』

――――寒! って言うか、臭っ!!(笑)
まぁこういう形で表現するとアレなんですが、意味的にはこっちの方が近いんじゃないのかなー、と……――思いませんかー? 皆さん。

って言うかこれ、“歌詞が英語で石岡君には容易に理解出来ない”というところも重要ポイントだったと思うんですよ。だからこそ御手洗はさらっとこんなことが言えたんじゃないかな。「どうせ君には解らないんだろうけどね……これが僕の気持ちなんだよ」みたいなさ。そういや01月27日の日記でも同じようなこと書いたけど。
こういう“気付くか気付かないか”みたいなギリギリ感が好きなのかなー、奴は。
でもこれは謎を謎のまま放っておいたからこそ続いている関係だったりするのだと思ったら「あれっ」とまた首を傾げたくなりますね。
石岡君って結構解らないことがあると何でも知りたがる人なのに。前々から疑問に思っていたんだけど、彼、御手洗の感情に関してはあまり深く突っ込もうとしないところがあるんですよ。
何でだ? 興味がないわけではないはずなのに??

石岡君って……不思議。

拍手[1回]


しかしまぁアレだね。御手洗さんってのは凄いね。

“彼”を一目見たその瞬間から表情に緊張を走らせ大声で名を名乗り。
少し言葉を交わした後は椅子に倒れ込んで瞼を押さえ。
強引にコーヒーを淹れてはテーブルの上に砂糖を散ら撒き。
いきなり友人になりませんかと言いつつ大切なレコードを貸すなんて――

だからそれはなんだってば。どう考えても。

だってこれ
好みの人が突然現れたことにビックリし思わずテンションが上がってしまい、
「えっ、何これ現実? えっ、夢か? どっちだ??」みたいな状態になって、
とりあえず帰らせない為に自分に思い付く限りのお饗しをした後、
こう言ったってことですよ?



「ねぇ、僕と友達になろうよー」「ねぇねぇ、宝物貸してあげるからぁー」――そりゃあ返しに来てくれたらまた逢えますもんねぇ。次のを貸してあげればその後また逢えるしねぇ。そうしてお付き合いエンドレスを狙った潔。ふふん僕って頭いい!

……いや、こうして書いてると「お前は小学生かー!(笑)」って突っ込みたくもなるんですけどね。

だからそれはもう恋なんだってば。

また頭の中が凄いよね。
清潔な顔に、薄い胸に、哀願するような目付きにノックアウトを喰らい続けていたという告白も凄いけど「彼と共に生きていかなければ!」「それが僕の天命だ!!」みたいに感じたことは最早奇跡

御手洗さん。……凄いね。

拍手[1回]


衰退の一途を辿っているものとばかり思っていた“御石ジャンル”がこのところ密かに頑張っている様子。
いいことですね。なかなかお友達増えないけど(泣)。←だからそれは変なもん書いてるからだって。

……そろそろ検索サイトにでも登録した方がいいのかなぁ……。

拍手[0回]


裏小説をUPしました。
カズミストのお嬢さん以外には非常に軽めの作品です。
お時間ありましたらちょこっと覗きに来てやって下さいませ。

また裏BBSででも御感想下さいね~

拍手[1回]


世間では“御石倦怠日記”だとか“二人の仲が悪いから読むのが辛い”と言われ続けているらしいこの作品、私は大好きなんですが、先日私がお世話になっている御石サイト様の日記にてもう一つこのお話の興味深いシーンを教えられ、久し振りに胸を疼かせてしまいました。

っつーか、手、繋ぎっ放しで歩き廻ってやがりましたか
そーですか。

ああ、どうして“ちょっとおかしいんじゃないか”とか“僕達一体何なんだろう”と疑問に思わないのかな和己は。
って言うかどうして手ェ繋いだり抱き付いたり囁いたりしまくるかな御手洗は(笑)。

「石岡君、ぼくは今非常に忙しい。そんな議論はこんどにしよう。君はただぼくを信じてくれればいいんだよ」
「そうはしたいけど、でもこんどのは、あまりにあり得ないこと……」
「どんなにあり得ないことでもだ、石岡君。ぼくがあり得ると言ったらあり得るんだよ」
「ああ、そう……かなあ」

・・・・・・

 すると御手洗がこんなふうに自信満々でささやく声が、私の耳もとで聞こえた。
「もう少し待っていたまえ石岡君。もうじきぼくがあの鉄塔を、跡形もなく消してごらんにいれるよ」
≪眩暈≫より

一つ目のプチ洗脳もどうかと思うが問題は二つ目の“自信満々な囁き声”。
これ石岡君一人っきりの時の描写なんですよ。

――――お前幻聴まで聞こえるんかよ!?(←聞こえます:笑)
末期だな!!

その昔とあるサイトの管理人様が“御手洗と石岡君はプラトニック。だけど御手洗は石岡君との生活の中で絶えず達きっ放しだったのではないか”というようなお話をされていたことがあるのですが、それも絶対にないことだとは言い切れないような。そんな気が。
寝てる間にキスとかされてたらどうしよー石岡くーん。

でもこんなにこんなに好きなのに何もないからこそ切ないような。そんな気も。
奥深いな~、御石!!

拍手[0回]


うわ~、もう御手洗。
御手洗可哀相。
自分で気付いてるか気付いてないか知らないけど――多分もうとっくに気付いてると思うんだけど――とにかく本気なんだね。

本気で好きなんだよね。石岡君のことが。

しかも彼の場合は一緒に行動をするうち少しずつ好きになっていった、っていうパターンじゃなくて一目惚れなんだから、もうどうしようもない。
だって出逢った瞬間から三十年間、ずっと愛し続けているんだもの。



ぎゃー、怖い御手洗!!
これで十四~五年一緒に暮らしてて何もなかったってのが逆にやらしい!!
好きな人と一緒のトイレやお風呂使って一緒の御飯食べて(しかも何故か夕食は横に並んで食べて)お揃いっぽい服まで着て、友人や恋人候補や電話や手紙チェックして、自分しか見えないように仕向けて。
それで何もないっていうのが凄いやらしい!!

そしてそこから更に十五年待ってる御手洗も待たせてる石岡君も怖い!!
怖いよ!!

今週中に裏小説UPするぜ!!(←いらない、そんな予告:笑)

拍手[0回]


Q: “御手洗潔という元・占星術師の私立探偵”と“石岡和己という元・イラストレーターの事件作家”が横浜馬車道で同居をしていたが、御手洗が単身で海外へ研究をしに行った為、現在は離れて生活をしている。
また御手洗は松崎レオナという美人女優に、石岡は犬坊里美という年下の女性に慕われているらしいが、今のところその関係には何の変化も見えてはいない――
この設定だけを知っていれば読める、という藤宮美桜のパロディはありますか?

A: ありますよー。興味を持って下さって嬉しいです、本当にありがとうございます。
多少分からないところがあっても読み進めることの出来る小説を下に挙げておきますね。

十二番目の貴石天才詩人の雑記運命だったんだよ赤い河見えない絆
火葬ミタライ・カフェ、舞台裏事情遠い輝き愛の歌降り続く、この儚き夜空に
君が心から、離れない

藤宮のオリジナル小説とは全く異なる世界観ですが書き癖みたいなものは結構出ているかも知れません(笑)。
お時間がございましたら是非。宜しくお願い致しますね~。

拍手[1回]


全国のボーイズラヴ・ファンの皆様、こんにちは。
講師の 星井ラミカ 藤宮美桜です。(by.≪アニメ店長≫)

さて。
それでは今日は≪御石パロの一体何がそんなに素晴らしいのか?≫をテーマにちょっぴり熱く語らせていただくことにしましょうか。
その魅力(の一部)は、以下の通りとなります。

1:基本設定が豊富
まずは舞台。大抵は横浜の馬車道ですが、他にも岡山や京都、東京、北海道、アメリカ、ドイツ、スウェーデン、イギリス、インドネシア、エジプト等、あまり大した理由付けをせず自由に選択することが可能です。
また主人公二人の身分も御手洗は“園児→学生→大学助教授→占星術師→私立探偵→研究者”、石岡は“学生→美大生→イラストレーター→事件作家→探偵助手”と多岐に亘る為、実に様々な設定で作品を創ることが出来るのです。
パラレルにせずともこれだけの基本設定があるというのは、なかなかに珍しい(笑)。

2:キャラクターの容姿と個性
御手洗→長身痩躯の個性的なハンサム(外国人風)
石岡→色白で華奢な芸術家風の美形(純日本風)
これはもうお互いが認め、筆者も認めたのだから読者の方々も夢見てOK!(笑)
更に言うなら御手洗は大変な自信家で天才だが奇人変人で躁鬱症(陽気にもクールにも出来る)、石岡は人当たりの良い好人物だが御手洗に対しては意外と冷たく厚顔である(純粋にも狡猾も出来る)辺りも非常に重要なポイントです。
二つ差、というこの微妙な年齢差も注目したいところですね(笑)。

3:ミステリーなのに恋愛相関図(?)が異様に複雑
夭逝した恋人←→石岡←御手洗←レオナというどうにも解決し難い恋愛(?)模様。
本当は“御手洗と石岡が心密かに想い合っている図”より“御手洗が石岡を一方的に想っている図”の方が一般的にはより唆るものと思われます。それが性愛でも友愛でも家族愛でもいいんだけれど、まぁ出来れば多少はセクシャルなものも含んでしまっている方が理想の形ではありますね☆
ああ、でもこの二人には肉体関係はない方がいいのかなぁ……――いや、あったらあったでそれはそれなんですけども(笑)。
しかし“この二人に肉体関係があるか否かは訊かないで下さい”と筆者が仰ったことは素晴らしく謎です。←まだ誰も訊いていないうちから。一体何の予防線だったのか(笑)。

そう、例えば――
御手洗が荒らしまくったリビングを二人で片付けていたりなんかした時にね? こう、適当に積み重ねた段ボールが石岡の方にぐらっと倒れてきたりして、それを庇った御手洗が石岡を押し倒すみたいな恰好になっちゃったりとかするんですよ(←注:妄想)。そこでふっと視線を交わす二人。御手洗が床に両手を突いた姿勢で石岡の目を見つめる、石岡がどこか辛そうな表情で御手洗の目を見つめ返す。
しかしここで石岡の無言の訴えを読み取ってしまう御手洗。
『御手洗君、分かってるよね。僕には“彼女”がいるんだ』――…
何事もなかったように「大丈夫だったかい?」「もう、気を付けてくれよ」と会話をしつつ身体を起こす二人。
でも心の中には“僕達はこのままでいいんだろうか”という妙な居心地の悪さが漂っていて……

――ああー、これですよ、これ! いーねーいーねー、この気まずい雰囲気!(シリアスで今度使おう) もー誰かこの二人を何とかしてやってくれよというもどかしさ! 御石最高!!(←うるせえ:笑)

4:リアルタイム
……とまぁこんな気まずさを六十歳近くになるまで引っ張っていてまだ続けようってんだからもう呆れ返るしかないですね。
凄いよ御石。そして怖い(苦笑)。

拍手[1回]


御手洗さんの“手”に興味がある。
愛好家の間でも昔から“御手洗さんの手は何だか恰好付きが良さそうだ”と評判だったものだが、すらっとしてて器用そうで、でも男性的で……ああもし本当にそんな手だったらどうしよう。どうしようか石岡君。

しかもその手で石岡君の手を握ったことがあるよね。
何度もあるよね。
きっと顔を触ったり髪を触ったりしたことぐらいまでなら日常茶飯だったはずだと思う。
って言うか抱き締めたことがあるんだもんね何度も何度も
あははは。
テンション上がるな。凄いな御石。

でも手で触れるどころか顔も見れない生活が十五年も続いているのかと思うと途端にテンション下がるよね。切ないな御石。

拍手[1回]


ともかく大学の新入生時、御手洗はボストンの街中に下宿して、アメリカ有数の有名大学に通っていた。まだ真の悲しみも怒りも知らない無垢な頃さ、と御手洗は謎のような言葉を私に吐いた。
≪ボストン幽霊絵画事件≫より

いつでもどこでも着ているものを全て脱ぎ散らかして行為に及ぶ官能小説もそりゃあ確かにエロティックだとは思う。

……でもね。

何気ない日常で。凄く穏やかな空間の中で。
“真の悲しみと怒り”を教えてくれた本人を目の前に。
「まだ真の悲しみも怒りも知らない無垢な頃さ」
「…………?」
そんな前置きをしつつ昔話を始める御手洗。
私この一文から状況を想像して一瞬背筋がゾクっとしました。
だってこれって何だか物凄~く……厭らしい光景だと思いません?

しかもその後に続くのが“謎のような言葉を私に吐いた”。
そう――石岡君は知らないんですよ。自分のことを言われているだなんてことは、全く。
だからこそ御手洗はこんなことを彼に向かって言ったんです。
これ、相手にはそうと気付かせずに告白したようなもんじゃないですか?

って言うか私が一番突っ込みたいのはそれもこれも全部分かってて書いている荘司先生だ
しかもこれ≪さらば遠い輝き≫の前に収録してあるんですよ。“わざと”。
この時の御手洗さんの科白を疑問に思った方の為にこの後答えが載せてある。そういう構成になっているんです。

まだ真の悲しみも怒りも知らない無垢な頃さ、と御手洗は謎のような言葉を私に吐いた。
≪ボストン幽霊絵画事件≫より

↓[次の短篇にて]

「とにかく私はキヨシに言った。私が言っている人を好きになるとは、そういうレヴェルの話だ。他人の痛みを自分の痛みに感じて、呼吸さえ苦しくなり、その悲しみと苦痛とで相手と自分との位置を確認し合うような、そういう種類の出来事だと。
 そうしたら、キヨシは考え込んだ。思うに、たぶん多少センチになったのだ。それまでの軽いおしゃべりが消えて、長い沈黙のあと、一度だけあると言った」
≪さらば遠い輝き≫より

≪さらば遠い輝き≫の語り手をハインリッヒという“第三者”にしたことはもう流石だと認めざるを得ません。
って言うか私≪ボストン幽霊絵画事件≫でこの科白を言った瞬間の御手洗さんの頭の中が覗きたいんですけどね。切実に。

いやもう……あはははは。何だこれ。
こんな厭らしいミステリー読んだことないよ(笑)。

拍手[3回]


 事もなげに御手洗は言う。私はまた動悸が打ちはじめ、喉の渇きを感じて、ビールの残りをあおった。
「あ、ビールを……」
 レオナが腰を浮かせるのを、御手洗と私が同時に制した。
「僕のがまだあります」
 御手洗が言った。
≪暗闇坂の人喰いの木≫より

一言言っていいかなぁ……。

――お前等、何のつもりだ

…いやいや、これは色んな意味でおかしいだろう。何にどう突っ込んでいいのか戸惑うけど、とにかくおかしいもんはおかしい。
他人の家で自分の呑んでいるものの残りを友人に渡そうというのも不自然な振る舞いだが、二人同時に注ぎ足すことを制したのもやはり不自然。
そして何よりそれを当然のことのようにやってのけたことは更に問題。
この二人と知り合って間もなかったレオナはさぞ違和感を感じたことだろう。

と言うより一番疑問に思うのは何故こんなシーンが書かれているのかという点だ。いらないだろう、このシーン。なくても何の支障もない。私はそう思う。

今最も知りたいのはこれを筆者が“何かを意図して書いたのか”“頭の中に浮かんだ情景を書き留めただけなのか”ということだったりする。
…まぁどちらであっても不自然であることには違いないわけだが。

拍手[1回]


「でも先生、自分がこの場の場違いだって、自分はこんなところにいるべき人間じゃないって、そんなふうに思って落ち込んだこと……、劣等感の塊になっちゃって、辛くって、苦しくって、自分はズルしてここまで来て、そんな力なんて全然ないのにって、そんなに思うこと……先生、あります……?」
(暫く間を置いてから)
「ないと思う?」
≪犬坊里美の冒険≫より

これ、里美ちゃんと石岡君の電話での会話なんですが、初めてこの科白を見た時に私は自分の目を疑いました。
和己……

――――お前はどこのお耽美キャラだ――――!!

…いやホント、この人がこんな口の利き方をすることって滅多にないんですよ。って言うかもしかしたら初めてなんじゃないかな。しかも、里美ちゃん相手に。

しかしこのシリーズって本当に面白いですよね。誰の目線で書くかによってキャラクターのイメージまでガラリと変わってしまうことがある。多分この本だけを読んだら石岡君が普段里美ちゃんの前でおどおどしているところや御手洗の前で大声で怒鳴ったりしているところなんて想像出来ないんじゃないかな。――いやまぁそれだって石岡君の目線で書かれている物語なわけだから実際(客観的に見て)どうなのか疑わしいところもあるんだけれど。

御手洗さんだってそう。レオナやハインリッヒから見た彼はエキセントリックな天才教授に見えるけど石岡君から見た彼は私生活のだらしない変人に見えもするし、御手洗から見た石岡君なんてもう……どこの儚い美青年なんだよ彼は、というような印象に書かれていて「アンタはどんだけ和己に幻想抱いてんだ。マリンカリンかかってんじゃねーのか?」と奴を問い詰めたくなる程だった。

恐るべし御石。

――しかし石岡君に関わって人生を変えられた人間がこれだけ多くいることから考えてもやはり彼は相当に魅力的な男性であるらしい。

自覚は全くないみたいなんだけどねぇ(苦笑)。

拍手[1回]


「君はもう俺のこと、嫌いになったのか?」
「まだ好きよ。でも竹史さんなら、どんな若くて綺麗な女の人だって、ものにできるわ。私なんかじゃなく」
「何故そんなふうに言う? 君がいいと俺は言ってるんだ。この十年、君が去ってからの十年というもの、俺は君のことを忘れたことなんてなかった」
「嘘よ。じゃあどうして手紙ひとつ、連絡ひとつくれなかったの?」
 吉敷は言葉に詰まった。
「それは……つまり……」
「仕事が忙しかった、そうよね。忙しくて、仕事が面白かったのよ。そうでしょう? だから私のことを、忘れてた」
 一言もなかった。まったくその通りだったからだ。なるほど彼女の心配する通り、妻がまた帰ってきても、俺はやっぱり仕事に熱中して家に帰らず、相変わらず通子を一人で放っておくに違いない。だが、今でも通子は一人ではないのか。どっちみち同じではないのか。違うのだろうか。
「悪かった。これまで連絡しなかったことは謝る。だが君を想う気持ちに変わりはない。それは本当なんだ」
≪羽衣伝説の記憶≫より

本棚整理中、久し振りに手に取った≪吉敷竹史シリーズ(12) 羽衣伝説の記憶≫をパラパラと斜め読み。

……はっは~ん(笑)。
そういやこんなシーンあったなと。

ええええ、竹史さんが“通子”のことを出逢った時からずっとずっと真剣に愛し続けていたことは厭と言う程承知しておりますとも。
でも“連絡しなかった”。“仕事が忙しくて、面白くて”。……ふむ。

竹史と通子とでは、それはもう圧倒的に“竹史の方が通子のことを切実に強く求めている”。
恐らくは、御手洗と石岡君の場合もまた“御手洗の方が石岡君のことを切実に強く求めている”のだろう。

でも、忘れちゃえるのだ。殺人事件に関わっている最中は。仕事に生き甲斐を感じている彼等には。
だからと言って、決して仕事より相手を軽んじているわけじゃない。愛していたって離れて暮らすことは出来るのだ。
いや実際、人間なんて案外そんなものではないだろうか? 少女漫画のキャラクター、或いは学生ならばともかく彼等は仕事をしている大人の男性だ。日がな一日好きな人のことばかり考えて暮らしている方が不自然であるに違いない。

島田荘司という作家は“人間”を書くのが巧いと思う。
だから――私などは逆に“彼の書く人間の些細な行動や言動には恐らく何らかの意味が含まれているに違いない”と色んな描写を疑ってしまうのだ。

「戻ってくれ」
「俺には君が必要だ」

離婚してから十数年という時を経て竹史が通子にはっきりとこう言った時、(結果断わられはしたものの)私は彼を男らしいと思った。
潔にも頑張って欲しいものだと願わずにはいられない。

拍手[0回]


本日のセルフィ

時々お着替えさせてみますね☆

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新コメント

レスが付くとタイトルの右に蝶&メモのプチアイコンが表示されます
[04/28 チョビ]
[03/02 桃兎]
[02/26 チョビ]
[01/03 するが]
[01/01 usako usako]
[01/01 桃兎]
[12/28 usako usako]
[12/28 ののお]
[12/12 紫 菫]
[12/08 桃兎]

RSS

RSS0.91
RSS1.0
RSS2.0
Atom0.3
OPML1.0

プロフィール

HN:
藤宮美桜
HP:
性別:
女性
趣味:
創作
自己紹介:
もっと動きのあるアイコンを御覧になりたい方はプラグイン(この画面)上部にあるカテゴリー“※藤宮美桜に似ている著名人”をクリックしてね

エンターティメント

≪月と星と妖精ダスト≫…現実世界とは異なりますが月の形が月齢により変化します。画面下部では夜の街並と煌めく妖精ダストも楽しめますよ/≪みんなで増やす花の絵風≫…電脳世界に咲く芸術的な花々にも癒されてみませんか?/≪四季の風景≫…色と組み合わせの異なる花を必ず最初に表示、その後少しずつ四季の風景へと変化していきます。ひらひら舞う蝶、トコトコ歩く天道虫、はらはら散る紅葉、キラキラ光る淡雪を御鑑賞下さい。カーソルを近付けると蝶や天道虫は逃げ、花は降ってくる仕掛けだそうです

ブログ内検索

カウンター

忍者ブログ [PR]
Copyright(c) 藤宮美桜. All rights reserved.
Powered by 忍者blog
Template Designed by miu_uim